氷点下を体験・タクシー運転手Kさんの面白話

【氷点下を体験・タクシー運転手Kさんの面白話】

氷点下を体験・タクシー運転手Kさんの面白話

患者さんのKさんは、元タクシーの運転手。

博識でらっしゃる上に、仕事柄様々なエピソードをお持ちです。

毎回施術中はノンストップで話してらっしゃるKさん。
それがかれこれ3年くらい続いていますが、私はKさん
の施術時間が毎回楽しみです。

さて、この冬も寒いですが北海道では氷点下30度を
下回るとか。そんなマイナスの気温を体験したことがない、
という私の話から思い出したというKさんの少しほのぼの
する話を紹介します。

ーーー

ある日のこと。
仕事の合間、同僚と一緒に一服していたKさん。

そこへ時折目にする会社のトラックが
通りかかったそう。

と同時に「カツーン」という音がしたので

「何だろう?」

と同僚と見てみると、トラックが通り過ぎた
アスファルトの上に、カチコチに凍った”カツオ”が、
3尾落ちていたそうです。

商品を落としてはさぞかし困っているだろう
ということで、Kさんはそのトラック会社の
連絡先を調べて電話をしてあげたそうです。

その間、沢山の人が集まってきて

「持って帰ちゃえばいいのに」とか
「自分たちで分けちゃいな」など

非道徳的なことを言う輩も少なからずいたのだとか。

しかし、普段道路を仕事場にしているKさんは、
トラックドライバーにも同じ仲間意識を持っていて、
そんな仁義に反することは出来ない、と突っぱねたそうです。

連絡を受けたカツオを落としたドライバーは、
Kさんの計らいにいたく感激して、Kさんと同僚に
食事を振る舞い、仕事場を案内してくれたそう。

その際に、案内されたのが例の凍ったカツオが
保存されている巨大な冷凍倉庫だったそうです。

記憶によるとマイナス20度ほどの倉庫だったとか。

普通一般の人は入れたりはしないそうですが、
そこは恩人のKさんたちです。「5分以内」という
条件つきで入れてもらったそうです。

普段滅多に見れない場所に喜んで入ったものの、
まつげが凍りそうでKさんたちはすぐに出てきた、
ということです。

あなたは、マイナスの気温を体感したことはありますか?

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お読みいただき、ありがとうございました。

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